突然ですが、
公立高校入試が差し迫ってくると、
入試当日早朝に早起きして受験生を応援する「入試応援」が思い浮かびます。
今はプロ家庭教師なので、すべてのお子さんを朝に応援することは叶わず、別の方法で激励しています。
しかし、スタッフが十分いた塾時代は、お子さんが通る鉄道の駅や高校さんの入り口前に手分けをして並び、
「がんばってきてね」
と声をかけて握手をするあの風景の一員でした。
ジュクの人間は、総じて朝が苦手です。
魁はジュク勤務時代より相当改善しましたが、前日深夜まで真っ黒にオーバーワークした状態で、始発レベルに早く起きるのは、当時覚悟が要りました。
起きるのが辛いというより、その日は早朝から深夜までの勤務になるのが想定されるので、不十分な動きをしないようにする覚悟です。
(当然超過勤務分のてあt…グフングフン!花粉でむせました)
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受験校前にも行きますし、ほとんどの場合は場所は明らかに駅の構内で、改札のコンコースを一時的に占有することになります。が、許可は取っていなかったように思います。(鉄道会社さんが黙認してくれたのでしょうか)
「がんばれ受験生」的なことを書かれた自塾の横断幕を掲げて、出勤時のお父さんお母さんから
「あ、そうかー今日入試かー」
なんていうつぶやきが聞こえて来たり、卒塾生(公立受験日なら私立に進学したお子さん)と遭遇したりしました。
受験の朝はどんなに準備しても緊張感に包まれるお子さんが多いです。
しかし、駅や受験校前でいつもの塾スタッフに顔を合わせると、お子さんの緊張がほぐれ、幾分か心の調子が整って見えましたし、受験を終えてから校舎に顔を出してくれた時に、
「朝駅に来てくれた時にマジで嬉しかった!」
と言われることや、保護者の方にも喜びの言葉をいただくことがあり、
「口で指導しただけではなく、本番で数%でも寄与できたかな・・・」
と、時には早起きをしてみるものだと感じ入ったのを覚えています。
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朝まで応援に来てくれる!というのは、プラスの評判を生むのか、年々塾同士で駅コンコースの場所取りが激化し、さらにどういうわけか奇妙なコスプレ(戦国武将だったか)をした公立中学校の教諭たちも参戦するようになり、魁が退職間際の入試はお祭り騒ぎのようになっていたのには、苦笑してしまいましたが。。。
良い慣習なのか、どうしようもない慣習なのかは埼玉を離れた魁にはわかりませんが、
「あ、入試か・・・うちの子もそろそろ・・・」
「あの塾はラストまで気合入ってるな…後は自分次第だよ!って言って終わるジュクとは違うな」
などと、あの一団を見て感じる保護者さんがいてもおかしくありません。
魁が見た最後は「他がやってるからうちもやる」のようでしたが、当初は「他はやってないし、ウチの塾生にはぜってー合格してほしい!!」というガッツから始まったはずです。
スタッフ数さえいれば、手分けできそうですが、香川ではどうなんでしょう。
寒くて辛い入試応援は、塾生の合格を願う塾スタッフのガッツの表れとも言えそうです。