突然ですが、
読者の貴方の職場の服装規定はどうなっているでしょうか?
教育サービス業界は、だらしがないです。総じて。
加えて、「だらしがなく見える根本は、服装自体ではなく本人自身」
さらに、「その割に異様に服装にこだわりを見せるタイミングがあり、しかも長続きしない」
といった珍奇な特徴があります。
先日、インターネット上に
「新幹線に乗ったら、前の座席に土足を投げ出して爆睡している変な奴いた」
という趣旨の、顔写真ありの、(おそらく泥酔している)営業マンと思しき男性の画像が出回りました。
- 新幹線指定席
- 土足
- 最強の客
で検索すると見られると思います。(下品なので直接のリンクは貼りません・・・)
一応スーツながら、ヘアスタイルといい、紳士肌着の色、投げ出した土足から見えるカラフルなショートソックスといい、一流の仕事をする人とは魁には思えませんでした。
ちょうどそのタイミングで、信頼できる仕事の関係先の経営者さんと話していて、
「ジュクの人って、クセが強いですよね、魁さんもたくさん見てきたでしょ?」
と問われ、即、
「はい・・・!」
と力強くうなずきました。
以前「塾あるある」の記事で、全体の一部を公開しましたように、
「話が無駄に長い」
「人の話を聞けない。会話でなく、自分が話し出せる順番待ちをしているだけ」
「主張が強いが、不勉強」
といった謎の特性を持っています。
大半はその自覚がなく、一部には自覚があるものの、
「おれんジュクは!他の凡百のジュクとは違う!!(オラの服装も)」
とその割にMr.カンチガイです。
その方と、塾業界の珍人物についてガッカリと盛り上がった後に、ふっと
「あの新幹線の最強の客って、塾関係者なのでは・・・?」
と思いつきました。
ただし確認する術はありません。(本人が名乗り出れば再度話題になるのだろうか)
さて、
冒頭にも書きましたように、塾のヒトたちは基本、
「うだつの上がらない」
という表現があまりにもピッタリくる人間たちです。
と力説される塾さんがあるなら、それはそれで恐怖を感じます。
もはやモサモサっとした、そのうだつの上がらない感がないと、塾にふさわしくないのではないか??という錯覚さえ生まれます。
魁がよく昔話に出す新卒で在籍した社は、都内の大ホールを借りて「全体研修」を実施することがありました。
当日朝に1000人前後の
「モサたち(漢字でなく、擬態語の方)」
が集結していく風景は、ふだんその界隈を通行している他業種のビジネスマン&ウーマンからすれば、さぞかし異様な光景に映ったものと想像します。
(魁もモサの一員でした)
お子さんと接することが多いから油断しているのか?
見た目を整えるという視点で仕事をしていないからか?
センスがないからか?
夜型ブラック企業+睡眠不足で、慌てて出勤しているから?
先輩、上司、経営者のダサい風体を参考にしているうちに?
あの圧倒的多数の全員に当てはまる理由は考えつかないのですが、いくつかが複合しているのと、とにかく
「すでに現実そうなっちゃっている」
ことは間違いありません。
研修に集まったモサ達を、壇上から見ている役員の歴々にはどんな光景が見えていたのでしょうか。(照明や音響がバッチリなので、見聞きしづらいと思いますが)
会社員としての塾のヒトが購入できるスーツ自体にそこまで優劣があるわけではないだろうし、
「トータルで自身のケアができていないから」
と、着ている本人自身の「輝きのなさ程度」が根本の理由ではないか?と魁は片づけることにしています。
*「ちょいウケる 急に横文字 混ぜるヤツ(季語なし)」
そういった奇抜な常識ともいえる逆説がまかり通るこの業界で、服装に関する不毛な争いを、かつて目にしたことがあります。
何というか、普段だらしがないのに、急にエンジンかかっちゃって、平行線の口論が始まるんですね。
そもそもその職場では、時折不自然に英語が飛び交う環境でした。
例えば、終業後にホワイトボードをキレイにしようとしていると、あっちを見たりこっちを見たりしていたそこの責任者が、目をランランとさせながらノシノシ駆け寄ってきます。(ノシノシ・・・お太りになっていらした)
そのまま大声で、
「アテンション!!(注意)」
「魁くんのホワイトボードの消し方では、こんなに黒墨が残っている!」
と喚き始め、ツベコベ高説が始まる感じです。(その後30分消耗。帰宅も遅れます)
感想はひと言、「ガッカリ」です。
こういう人間と仕事をしてしまった自分にガッカリ。
でも、なんで英語で叫んだんだろう。。使ってみたかったのかな??
そのアテンションセンセー(以下Aセンセー)が、他のスタッフとスーツをめぐって言い争いを展開したことがありました。
初夏の週末に「保護者向けオリエンテーション」を控えたある日のことです。
受験情報や、講習の方針を、保護者さんに集まって説明を差し上げる会というのは、どこの塾でもよく行われます。(自信があれば、面談だけでは終わらせない)
ただし、大勢の大人を前にプレゼン的なことをするので、見栄えの良い資料も作りますし、ミスもしたくありません。
何より服装も決めたいところです。
そんな中、Aセンセーの大声が聞こえます。
「Bくん(仮)!まさかオリエン、その格好(ジャケパン)で出るわけじゃないよね?!認めない!私の職場でそんなことは認めないぞ!!」
Bさんは、(はぁーまた始まったし。。)という顔です。
B「いや、スーツはまとめてクリーニングに出す時期なんで。。クリーニングは妻の管轄なんで…」
A「おくさんのことに逃げるな!ボクが独身だからか?!スーツは私たちの戦闘服!バトルスーツだ!」
スーツのことが自分でわからず、「奥さんの管轄」という独特の言い回しをするBさんもおかわいいなとは思いましたが、結婚のことに過剰に反応しつつ、Aセンセーの口から、
急に「バトルスーツ」という英単語?が飛び出してきたインパクトに囚われ、
(ひょっとして、怒っているフリをしながらネタをかましているのだろうか…?)
と疑問が湧きました。ただし、魁の名が「たかとし」だからといって、
「欧米か!」
と突っ込む根性は魁(=狩野隆俊)にはございませんでした。
勝負は実力が近いもの同士でしか発生しない!とよく言います。この口論は会話になっておらず、お互いに言いたいことを言うだけ。
「大体Aセンセーはあの件でも対応がいい加減で!」
「Bくん!またいつものように話題を逸らすな!」
「Aセンセーこそ、この話題からいつも逃げてますよ!社会人失格ですよ!」
「ボクの気持ちを汲んでくれよBくん!(=でも、きみの気持ちは知らないよ)」
こそあど言葉の「あれ」や「この」が飛び交って、果たしてお互いに意味が判って発言しているのか怪しいですが、確かなのは自分が言語を発する「順番待ち」をしているだけという事実です。
魁も巻き込まれました。コントのように。
二人の視線が急に魁の方に一斉に向いて、
「魁くんはどう思う!?」
とせーの!で質問が飛んできたときには、この二人仲いいなーと思いました。
すっかりお客さん気分していたのと、さっさと帰りたいなというサラリーマン根性で、
「へ、平行線ですね・・・」
とチリの役にも立たないコメントだけしたら、
「そういうことじゃない!ボク(A)は上司!だから上!!命令権がある!(Bは格下)」
という流れ弾が被弾しました。そのまままた二人のオーラバトルの世界に帰っていきました。
命令権。。。業務上の命令権のことでしょうか。理屈はそうかもしれません。
それを声高に言わざるを得ないのが実に塾らしい。
魁も帰るに帰れず、魂は夕飯のことを考えながらその場に身体だけはいたところ、エキサイトしたのか、
「オリエンは人生の晴れの場!!(←え?)マックスバトルフォームで臨むべきなんだ!(←え?え??)」
という怪しい英語が再び耳に入ってきて、現実に引き戻されました。
マックス(最大とか、最強とか?) + バトル(戦闘) + フォーム(形態?姿とか)
なんかのゲームの進化するボスかよ、仕事の場でのワードか?
と今なら思いますが、口に出すことはありませんでした。
コンプライアンスとか、エッヂとか、ブレイクスルーとか、本当にはわかっていないが、受け売りで口触りが良い横文字を連発して使おうとする類の人間は、ジュクに多いです。
あれ、同じ人物かな?と間違いそうになります。
(半分は使うタイミングを間違っているし、本当にわかっている人はそんなに物珍し気に連発しないと思います)
Aセンセーの場合は、その後さらに
「マックスバトルフォーメーション」
と、明らかに意味が合わない言い方に最アップロードして感情任せに言い放っていたので、同類の「横文字言ってみたかった系」でした。
(日ごろから経歴や読書の話が怪しく、盛っている感があったので驚きはしませんでした。)
フォーメーションは違うだろ。配置だぞ。欧米か!
*エネルギーの使い方
とても保護者さんやお子さんに見せられない無駄無駄な2時間超でした。
ただし、この服装へのこだわりが常に意識されているわけではありません。
だって、Aセンセー自身はかなりだらしがないし、清潔感があるとは言えない人だったからです。(スーツは管轄外でもBさんの方が小ぎれいでした)
Bさんとしては、そんな人間に急に揚げ足取られても!という反発心が生まれたとしたら、少し共感できます。
Aセンセーさんが一応上司なら、もっともっと事前に確認や告知を職場に伝えられたはずです。(そういう役割)
ネクタイ締めろ言うたろが!と言ったのに、そいつが締めていない。
とか、
特定の時期にだけ急に熱して、あとが続かない人間がジュクにはヨユーでいます。
「あの人、無駄にうるさいけど流しとけばそのうち忘れるんやから」
と”部下たちだけの業務連絡”がよく交わされていました。
要は、従うに値しない人物が仕事上の権力を持つというシマリのない構造なのです。
塾以外でも、「社歴が長い人間は外に出る勇気と力がなかった人間」と囁かれると聞きます。
あの言い争いの時間を、「もっとお客さんの利益(からの評判と社の発展)」に使おうとする心があれば、もっと良いオリエンをご提供できたはずです。
(大の男2人を前に、魁もめんどくなってました。)
「塾長です」「代表者です」「本部のベテランです」
と、わけ知った顔つきで読者さんの前に登場する塾のスタッフは、大差なく、おおよそこんな人たちです。
では、今日も指導に行ってまいります。(今はそこまでスーツを着ないので)