明日の香川県公立高校入試への指導を先ほど終えました。
ご家族、学校の教諭、友だちなど、色々な人々から色々な言葉をかけられて臨む入試です。
例年、「がんばって」「あとはあなた次第」と言った類の言葉は、ご家族がおっしゃるのはいいとして、家庭教師や塾などの教育サービス業の声掛けとしてマヌケで無責任なので、今回も魁は言っていません。
「あれもこれも考えない。ただ目の前の一問と闘え」
(昨年と同じですが、変わらず大事なので)
「自分の中で聞こえてくる、ネガティブな声や疑いの声は、全部無視!!その声は邪魔な他者の声の記憶に過ぎないし、自分は自分の味方!」
の2点を伝えました。
2点目は、あるプロスポーツ選手が発信されていたメッセージからヒントを得ています。
受験にかけて、ほとんどのお子さんはたくさんの周囲の人間から、良かれと思ってたくさんの言葉をもらいます。
ただし、その言葉が脳や心の中で消化しきれないことがよくあります。
その結果、テスト中に、
「これで良かった?違うんじゃない??」
「わたしが今選ぼうとしている選択肢は勘違いで、逆を選んだ方が正解するかも?」
「あ!悩んでまた時間ロスした!」
「隣の子はスムーズに書いている気がする。。きっとぼくよりできる子なんだ」
「・・・今日はもうだめなんじゃないか?」
といった、自分の信じる思考を妨げる「もう一人の自分からの横槍」に悩む繊細さをお子さんたちは持っています。
これまでの情報の蓄積を整理しきれていなかったり、本能的に危機を察知して過敏になっていたりということが、どんなに準備をしても起きえます。
さもしいダメブラック上司にガミガミクダクダ言われ過ぎた従業員が、お客さんと向き合えなくなり、上司に叱られないように、小さく委縮して仕事をするようになる構図と少し似ています。
敵(=倒すべき敵!ではなく、向き合うべき相手)は、自分側ではないはずです。
お子さんで言ったら、自分の内なる声に邪魔されるのではなく、自分は自分の味方。
ただ、目の前の問題を一つずつ、今持つ能力で潰していけばよい。
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安定して志望校までの得点をはじき出せるなら、お子さんやご家族の悩みは生じません。
どうしても合格圏内までの点をGETできなかったり、良かったり悪かったりの波があるからこそ、「どうにかしたい」という意思が湧きます。
そのどうにかする努力を、今までにできた時間限界まで積み重ねて今日の君がいます。
頑張れた時も、頑張れなくてツベコベ言われた君も、全部君ですが、他に替えはいません。
気合を入れて「ガンバル」のではなく、良さをそのまま出せば勝てます。