塾の秘密の内情

文系ですか?理系ですか?という質問には…

よく聞かれる質問の一つに「魁さんはもともと文系ですか?理系ですか?」というのがありまして、今回はその関連で書きます。

ちゃぶ台をひっくり返すようですが、魁はそれはあんまり意味のない質問だと思っています!!でも聞きたくなる気持ちは何となくわかります。

和室のイラスト(室内風景)
学生時代の専攻は圧倒的に文系です。

人並み級にまともに勉強してきた人であれば、「文系」「理系」のいずれかに得意や専攻が分かれるのは当然の流れではないでしょうか。

※塾業界には、第3の系統として、

「ムガクなオレ様こそ!この業界に一石を投じて革命を起こせる!と勘違いしている系」σ(゚∀゚ )

というイタイ層がなぜだか一定数存在していまして、「私は一切問題が解けません!!」などと豪語しながら毎日不幸をせっせと生産していますが、それはノーカウントで。

学歴という過去にすがるのと同等に微笑ましい存在です。「そうでない塾が増えますように!」と魁は思いますが、どの塾を選ばれるのかはご家庭次第です・・・。

なぜ意味がない質問なのかといえば、文系 or 理系の二者択一で勉強してきた学生期間よりも、

「中学3年生の指導までであれば、全科目指導してきました。高校生も専門じゃないけど相談の上お受けします」

訳しますと、

「さあーどこからでもど~ぞ~!!」

を職業としてやってきた期間が明らかに長くなってきていることが一つです。

世紀末感のある人のイラスト(女性)
時はまさに世紀末

確か、高校2年生の時に文系か理系かを選択してコースが分かれましたが、中3くらいから科目の好き嫌いはあったとしても、通算7~8年の学生期のことです。一方職業としてはその2倍超です。

じゃあ、エリート講師がいいんですね?!

そして、もう一つが教育サービスにおいて最も大事なことでして、それは「わからないお子さんのわからない気持ちを共有できて、つまづき解決へのアシストができる」という行動です。

そもそもエリートな学歴の講師自体が塾業界に希少なのですが、保護者さんが「おお!」と感心されるような学部出身(あるいは在籍中)の講師は、元からすいすい勉強ができた、あるいは努力できる人間であることが多くあります。

そうすると、いかなる問題をも解き、お子さんの成績が上がるように思われますが、意外とそうでもないです。

むしろ、「まだわからないの??(+ため息)」とか「なんで宿題やれないの??(キレ気味で)」といった乱暴な言葉が飛び交うことも。お子さんがその講師きっかけで科目が嫌いになる瞬間です。

よく、管理職や経営者になった瞬間に、

「ワタシの一度言ったことがなぜわからない!?」

と怒り始める社会人がいるといいます。自分だって、上司に言われたことを一言で実行達成できてきたわけではないのに、その失敗の経験を美化して忘れているのかもしれません。

また、プロスポーツでのたとえ話になりますが、プロ野球の世界には相性が合って、かつてヤクルトに在籍して横浜の監督も務めたアレックス・ラミレスさんは、現役選手時代にとある名投手と滅茶苦茶に相性が良く、いつもホームランしていたそうです。

同僚のヤクルトの選手達が、「ラミちゃん、どうしてあの投手打てるの?(教えてよ!)」と尋ねると、「よくわからんが打てる!逆になぜ打てないの?」との返事で、全然参考にならず、ラミレスさんだけはバカスカ打ちまくっていたとのこと。

(YouTube番組「フルタの方程式」様より要約)

自然にその科目ができてしまうエリート講師は、ラミレス選手の気持ち。エリート講師の「誰でもできて当然」に戸惑うのがお子さんの気持ちは、質問した同僚の選手と同じです。

文系理系問わず、お子さんのために必要なのは、このスキマを埋める「知識経験をお子さんに噛み砕いて渡す」技です。

その技の習得には、勉強における成功体験より、むしろ苦労と失敗の経験の方が大事です。

だからハイレベルな学歴の講師がお子さんを引き上げられるかというと、そうでないことが半分はあり得ます。

逆に、大学がトビキリではなくても、その逆境(+自己洞察)をお子さんのつまづきに照らし合わせて強みに変えられれば、お子さんと気持ちを共有して効果的な指導ができるいい講師になるケースは半分以上です。

船酔いのイラスト
魁は、エリート校に入って、周囲のレベル高さに激苦労したクチです・・・

家庭教師業でも、プロ予備校講師でも、すぐれた商品を提供している方はその「アシスト力」が圧倒的だと、つくづく感じます。マニアックな問題を「ほら~~」と解けることでも、自分なら満点なんですけどね!と胸を張る仕事でもないです。

この魁、かみ砕いてお子さんに考え方を伝えるときには、自分自身の中の「文系脳」が優位に働いて、お子さんがイメージしやすいように表現できているなあ~と感じることはあります。お子さんの反応から明らかです。

逆に、恐らく理系であろう保護者さんに、お子さんの指導状況を説明するときに「どうしてもファジー(あいまいで不確か)な表現で伝えているなー自分。もっとハッキリ数値を示して不安を解消して差し上げたい!」と工夫の余地を感じることも。

受験指導の仕事自体が、ゼネラリストと逆のせま~い能力を発揮している職業です。時折、弁護士であり医者でもある!などという経歴の著名人を見かけると、もはや超人に感じつつ、教育サービス業にはそうそういないよなーとも実感します。

ABOUT ME
sakigake2020
意外と若いおじさんです。 元某塾教務部部長。 香川県高松市在住。 とてつもなくいい人です。 Twitter @sakigake2020 LINE公式 @skj2020 県立高校受験と私立中学受験を10年超指導。 校長を務め、卒業生の第一志望校合格率は94%でした。 プロ家庭教師として、高松市に2021年春開業。 伝説的な「教育県」である香川県にて、持てる技術をフル活用して指導中。 このブログ記事で、お子さん&保護者さんに向け、今想うことを発信しています。

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