※ご注意※ 本日2つ目の記事投稿です。
やはり!?ストレス任せに凶暴になる日本人が増えてきているのかも・・・。
樺沢紫苑の「読む!エナジードリンク」日本人が凶暴化してきた脳科学的な理由とは(SmartFLASH) – Yahoo!ニュース様より
https://news.yahoo.co.jp/articles/38ef7ab6add8f445e7ad3d138cbece2d435c23ae
さて、
叱り・怒り・説教のシリーズを書いているこの最中にも、魁自身お子さんを叱らなくてはならないのでは?というタイミングがありました。
夏休みに入って、連日のように指導に伺っている中学生の様子がこの数日どうもおかしかったのです。
どうにも魁にツッケンドンな返事が続き、課題に集中しきれていないのが明らかな様子。
早い段階で気分が落ち着き、軌道修正できればと魁からも指導をしてみるも、効果が見えず。
先日夏休みが始まるからと、保護者さん・お子さん本人・魁で「夏休みに取り組みたいこと」について確認し合ったばかりなのに・・・。
ここまでだらけてしまうのであれば!と2回その状態が続いた後で、魁は叱ることを決意しました。
(直すなら早いうちがいい!!)
ところが、
いざ次回叱ろうかと、保護者さんにその旨連絡を取りますと…、何やら保護者さんはしきりに反省されていました。
曰く
「この夏休みこそ今までと切り替えてがんばって欲しくて、、、つい口出しをし過ぎてしまって、毎日ケンカばかりになっていたんです。」
「昨日初めて、こどもから
『いちいちガタガタうるっせーよ!!』
と言われました」
「こどものやる気と自主性を奪っていたのは、親かもしれません・・・」
とのこと。
お子さんを心配されるあまり、あれもこれも言い過ぎたことを少し冷静になって省みているところだそうです。
そう聞いて考えると、私とのツンツンした応酬も合点がいきます。
「失敗なんてしてもいいから、自分でやってみなさい。と黙っておくくらいでいいです」
とその保護者さんにはお伝えしました。
すると、その直後の指導回からお子さんの気力も教材の進みも格段に良くなりまして、一気に順調です。
お子さん本人が「今までで一番スイスイできたわ!」と自分で驚いていました。
改めて伺うと、あの後、保護者さんもグッと口出しをガマンされたそうです。そうしたら、保護者さんが言わなくても自然に課題に取り組んでいるのがハッキリわかると。
何度となくこの夏休みはご家庭に伺いますし、2学期も続きます。
初期にこの状態が解決できたことは大きな収穫です。
ややありきたりなたとえになりますが、このお子さんの場合、ちょうど植木が自分で成長する力をつけて土から栄養を吸収し始めたタイミングだったのです。
保護者さんは、植木に肥料をあげるつもりのプラスの気持ちで、アレコレと世話を焼こうとしたのですが、肥料をもらい過ぎた植物が自力で育つ力が弱まってしまうといわれるように、環境を整えてあげたいという気持ちが逆に働きかけていました。
ストレス・反発・家庭教師がきた時にはフルに意欲が出ない・・・という一歩手前の状態でした。
しかし、そこでお子さんの様子に気づき、自ら口出しを制御されるとは、そこはさすが肉親!!
魁のような他人には気づけないことでした。
魁ときたら、説教のために「説教で伝えたいことリスト」を書き始めようかという段階でしたので…!
もし、そんな状況のお子さんに私が(空振りなのに)意を決して説教テクノロジーを展開しようものなら、お子さんは「保護者さんからは肥料をもらい過ぎた上に、魁からは必要ない劇薬を注がれた植物」のような状態になり、大切な夏休みの勉強を投げ出してしまったかもしれません。
叱るまでには段階がある
お子さんの様子は日々変わるもので、同じ声掛けをしても違う返答が返ってくることが多々あります。
昨日までは素直に聞いてくれていたのが、今日になると急に「おや??」っとなる反応を示すことがあります。
その時に、「0⇒100」に急に沸騰して叱るのは、よくよく植木の状態を確かめずに特濃の劇薬を振りかけることと変わりありません。
ふさわしくない反応をお子さんが続けるのであれば、
たしなめる < 促す < 注意する
< 強く注意する < ハッキリと叱る(※)
と、順を追ってレベルアップしていく。
下手な指導者は、我慢ができずに「※ハッキリ叱る」を繰り出しますし、勇気の出ない何となくセンセーは第2段階くらいで諦めます(お子さんを見捨てる)
大人だって同じです。
会社の上司や経営者も、下手な人は急に怒りだしますよね。(叱るというよりキレてしまう)
お子さん(もしくは部下)にとっては、段階を飛ばしての急な叱りは
「は?なんで??」
という抵抗感を生みます。
お子さんの気づきがあるのか、ないのか、なぜよくない状態が続くのか、その場で感情を開放するのでなく、よくよく注意して探っていくと、不要な叱りをする手前で立ち止まることができます。
(つづく)