今日も無駄に怒っている読者さんの職場のあの人は、この調子だから前に進めないようです・・・。↓
よく怒る人のパフォーマンスが上がらない医学的理由(日経ビジネス) – Yahoo!ニュース様より
*
さて、効果抜群!叱り方についてシリーズ記事です。
続いての準備として、何の紙でもいいので、その叱りを通じて「お子さんに伝えたいことをメモ」します。
叱るのが上手だと勘違いしている指導者ほど、「メモなぞいらんわ!」と誇らしげに準備をなめた反応をします。
自分の叱り方が的を射ていると思い込んでいるからです。
そういう思い込みに基づく叱りを受けたお子さんほど、後から
「なんか今日キレられた~」
という最もさせてはいけない反応をします。
叱った側は叫んだり、言いたいことを叩きつけたりして一時的にいい気分になっています。
その一方で、「なんか今日キレられた~」の反応は、その言葉通り「なんだか理由はわからないが、相手の機嫌が悪くて、感情を大声で叫ばれた」としか伝わっていないことを意味します。
酔っぱらいの絶叫カラオケと変わりません。
酔っぱらって叫んでスッキリしているなら、まだ仕事仲間にしか迷惑をかけませんが、目的はお子さんを質すことです。
何を言われたのかお子さんが言語化できていない段階で敗北確定!!!
メモに起こす内容とは??
魁でしたら、いわゆる5W1Hを軸に以下のことを整理しておきます。
- 質したいお子さんは一人か、複数か。(who)
- いつから気になっているか。(when)
- お子さんの行動の何が「気に入らない」か。(what)
- いままでどういう働きかけをしてきたか、お子さんはどういう反応をしてきたから怒りがわいてくるのか。(why)
- 「気に入らない」状態を放置していたらどうなるか、どう変えていきたいのか(how)
- どの場所、どの立ち位置で叱るか(where)※意外に重要です
まるで物語の設定を考えているかのようですが・・・。
イメージをつけるために、少し別の話を混ぜます。
よくある一問一答のコーナーで、魁が学生時代に芝居を活動していたことを書きました。(※)
その頃のことを遠い目で思い出すと・・・
皆さん自信家ですが、先輩だろうと後輩だろうと、所詮は素人同然のヘタッピさんたちです。
「おれたちは他とはちょっと違う才能がある!根拠はないが、売れるようになる!」
今思うと、学生たちが知ったような顔をして芝居とはどうあるべきかについて、「あーでもないこーでもない」と机上の空論を熱く語り合っていたのが大変こっぱずかしいのですが、「感情を高めて伝えたいことを伝える」のは、単純なようでいて非常に難しい。
台本なんて、覚えたことをコピーして言えばいいと思っている人もいると思いますが、これは間違い。棒読みを生み出します。
声の大小でしか感情を表現できない役者もいました笑(テレビや映画に出ている俳優さんやタレントさんが下手!と叩かれるのは大抵これです)
意気揚々と劇団を旗揚げしたメンバーたち、1年もしないうちに分裂して、夢破れて、今は一人も続けていないです。(方向性の違い・・・ではなく、惚れた腫れたのちわげんか等で雲散霧消した集団も笑)
浮気問題で雲散霧消した連中は特殊だったとして、次々と解散していった一番の理由は、本人たちは楽しく満足して演じていても、脚本も演技も稚拙で、お客さんに一向に響かなかったからというのが実態です。
当時、私のやや先輩にあたる皆さんが作った劇団が急に解散したというので、代表の方がHPにあげたあいさつを読んだのですが、お客さんへの感謝が全く書かれておらず、なるほどそりゃこうなると思ったものです。
思い付きと自己満足で台本を書き、感情の赴くままで演じる ⇒お客さんをしらけさせる(損した気分にさせる)
お客さんの心に届く脚本と芝居をする(ウケをねらうわけではありません) ⇒心に響き、また来てもいいかな?と感じてもらう。
相手も状況も違いますが、演劇と叱りに通じるものは必ずあります。
徐々に整理整頓していきましょう
叱る場合も、完全暗記するための整った原稿を作るわけではないです。
ただし、叱る内容を整理整頓して「強い感情で、しかし理路整然と」お子さんに届ける必要があります。
お子さんのどこが間違っているか、どこに怒りを感じているか?どう導きたいのか?をハッキリ文字にしておくことです。
メモ書きする最初の段階では細かいことはどうでもいいので、思いつくまま書き出していいです。
保護者さんの目線に例えて、いくつか例を挙げるなら・・・
- 「試験3週間前なのに~~時間もゲームしている」
- 「中間テストの後にもっと頑張る!と口にした約束はどこにいった」
- 「塾に言われたことはやってあるから!で遊んでいていいのか」
といったところでしょうか。おかしいと感じることなら何でもいいです。
思い出すにつれ、ドンドン怒りのボルテージが上がりますが、書き出すと「脳内のモヤモヤが取れていくような」感覚になって少し落ち着くと思います。
この頭の中でモヤモヤしていた”思い”や”思考”を書き出すことは、スピーチをする機会によりよい話の準備をするときや、ストレス解消に使える(パワハラしてくる上司への悪口雑言を書き出し、力の限りバッラバラに引き裂いて捨て去ると効果あり)といいます。
自分が平静になってきたら、どの順番でお子さんに伝えたいか、順番付けをします。
(つづく)