突然ですが、今回は、この時期に「良い塾がふつうに行っていること」についてお届けします。今お通いの塾が良い塾であるか、薄っぺらい塾であるかを見極めるポイントになるので、保護者さんに向けて発信します。
検討が行われている(完了している)ことは以下の通りです。
- 9日に実施された公立高校入試問題の内容について
- 合否結果の長短振り返り
- それをお子さんと保護者さんのためにいかに反映するか
…書いているうちに当たり前に感じてきましたが、ご家庭のためになるので続けます。

ペラッペラの
5科全部・関係者全員が入試問題を分析したか
たとえを出します。メガネドラッグという首都圏に展開する有名メガネ屋さんをご存じでしょうか。
私が小学生の頃は、頻繁にCMが流れていたので強く印象に残っています。
実はこの眼鏡屋さんの店員さんは、全員必ず眼鏡をかけているそうです。眼鏡を販売することへの真摯な思いがあるのが、一目でわかります。
確かに、裸眼の店員さんから眼鏡購入を勧められてもイマイチ共感できませんよね。
目にかかわる話を付け加えるなら、視力回復手術でいわゆる「レーシック」という術式があります。角膜をレーザーでわずかに切開して、光の屈折を直すらしいのですが、人間の本能なのか少し怖いですね。
レーシックについては、どうもうまく回復できなかったり、副作用が出てしまったりした方もいて「レーシック難民」として地獄の苦しみをつづったブログが、(真偽はわかりませんが)検索に出てきます。
視力は回復したいけど、失敗は怖い。そんな時に決まり文句で出てくるのが
「眼科医の先生がみんな眼鏡をかけているくらいだから、レーシックはしない方がいい」
という一言です。
眼鏡をかけた専門家から「安全ですよ~」と言われても、ためらいますよね。

さて、塾の関係者に話を戻しますと、入試の問題については、「5科目セットで、関係者全員が」解いて状態をわかっておくこと、が必須です。それが新中3生と受験を一緒に乗り越えるための指針になるからです。
数学のことが得意なスタッフがいたとして、
「ぼ、ぼくは数学は任せてください。他は…ゴモゴモ」
ではアウトです。数学だけで合格するわけではないからです。
事務さんが「教務のことはちょっと…」は一応OK。
偉い人(=別記事「本部の人の闇」で書きます)がスタッフに
「オマエラ解いとけ(or解いてあるよな??)おれは忙しいから報告しろ!」
と吠えるのも逃げです。実感がない人には商品を進める資格がない。
「教務部」が設立されている塾さんなら、文書で分析が上がってきますが、その文を読んだだけでは不十分。
旧中学3年生が筆記試験を終えてからもう2週間経過しようとしてますから、時間は十分ありました。(工夫すれば問題は即手に入ります)
保護者さんは、お子さんの苦手な科目について+1科目くらいでいいので、お通いの塾のスタッフさんに、
「今年の入試問題はどうでしたか??」
と目を輝かせて聞いてみてください。まともな塾なら、適格な返答が返ってきます。(マニアックでなく、わかりやすい答えで、大盛りでない対策付き)
もし「数学が難しかったみたいですねー」など、受験生の視点と大差ない返事が返ってくるなら周回遅れ、アウトの一言です。
合格以外に何をお届けするというのか
塾業界は「点取りサービス業」ですので、お子さんに点をgetさせて、合格させるという以外にお届けできるものはありません。
保護者さんが塾に求めるものが「人格形成が~」「夢への努力が~」「合格が終わりじゃない」なら、それでもいいのですが。
ですから、入試が完了したこの時期は、いかにして信頼してもらうか知恵を絞ります。私もです。
- 有名校に何人合格できたか?(=ベンチマークの提示)
- 何人中何人が志望校合格を果たしたか?(≒満足度)
「高校は有名校だけじゃないし、数値で塾生を割り算するなんて…」と保護者さんが感じるのはわかりますが、時折塾業界内でも、そのような反応をする者がいます。それは寝言です。
受験する中には、アクシデントもラッキーも、いろんなドラマがあるのは、魁も身をもって知っております。ただ、それはどの受験生にも等しく起きる可能性があります。
だから「=ベンチマーク」「≒満足度」どちらかを明示することは完ぺきではないですが、ベターな証明であり、塾業者にとって信頼度を表現する最大のチャンスです。
一方、「良い高校に合格した映りの良い子」だけを切り取って、他を伏せる広告をする塾は、不合格させてしまったお子さんを「ま、いっか」扱いしていると読んで間違いないです。
保護者さんは、
「この校舎の受験の結果はどうでした??」
をメモ用紙を小脇に抱えて聞いてみてください。「この校舎の」がキーワードです。まともな考えの塾なら「=ベンチマーク」「≒満足度」のどちらかが即答で帰ってきます。
この結果を、いかにお子さんと保護者さんのために活用するか
毎年同じことを繰り返す塾講師がいます。毎年同じ失敗をして、同じように忘れます。
そんな塾でも、お子さんには「成長しろ」「努力しろ」「合格しろ」と迫ります。
思えば恐ろしい背反ですよね。
「入試分析」「合否結果の明示」は、実施して当たり前ですが、それの伝え方にも工夫と配慮が要ります。安易な発信が次学年のお子さんへのダメージになることもあります。
そのポイント自体は、、、書こうと思ったのですが、長いうえに非常に読みづらく、実感していただきづらいので、カットします。(さすがに企業秘密ですし)
折角の「入試分析」「合否結果」がすべて裏目に出ることがあります。
一つだけ、保護者さんへは
「試しに今年の入試問題を解かせてみよう!(お子さんに)ちょっと見てみ~!解いてみ~!」
というのを、ぜぜぜ絶対止めてくださいということだけ、お伝えしておきます。
