昨日7日の段階で、中学3年生の受験に必要な指導が完了でした。
2名の受験生を担当していたきりですが、それでも私にとっては大事な2名です。
二人ともに共通してかけた言葉は「ふつうに受験してくれば勝てるよ」です。
受験生の指導完了が近づくたびに、この言葉でいいのかな?と新しい表現を探しますが、結局これに帰結します。
絶対言わない言葉は二つ
魁は言葉を選ぶのが超好きなので、「頑張って」「しっかり落ち着いて」というご家族が言うべき言葉を、塾の人間が同じように言うのはプロ意識に欠けると思っています。「頑張れ」「落ち着け」という気持ちを持つことは否定しませんが、全動物の中で唯一言葉という道具を持つ人間で、その言葉をしゃべるだけの教育サービスの仕事の身にあって、考えなしに「頑張れ」「落ち着いて」という言葉が出ているのは工夫がない。
(当日困ったら深呼吸を!って、某塾でアドバイスをしたら、受験の朝に過呼吸に陥らせてしまったという笑えない話もありますね)
試験当日に急に知恵がついて、福山雅治さんのドラマ「ガリレオ」で湯川先生が閃いたときのように、全問正解したり、過去問題の出来を何十点も更新する結果が出ることはありません。
ただし、これまで培ってきた力をできるだけ自然に発揮させることはできるはずです。そのために、1:1で課題に取り組んできた立場からは「ふつうに(そのままのあなたで)行けばいい」という言葉が一番ストレートに出てきます。
緊迫感や戦闘意欲を高めるために「絶対に!合格~!するz(略)」と全員で絶叫する「出陣式」を敢行する塾にいたこともありましたが…、講師は叫んで盛り上がるけど、お子さんを潰していたかもしれませんね。
ちょっと緊張しちゃったら〇(真剣な気持ちの表れ)!
緊張しすぎも、だらけすぎも×(力が出づらい)!
そして、試験前後に飛び交い始める「あれが出る・出ない」「この科目は難しい・簡単になる(だった)」「あの中学校は有利だ・不利だ」のような都市伝説に踊らされないでください。お得情報はこのタイミングで飛びつくもんではないですので。
正解するのは、「空気を吸ったら次は吐く」のと同じくらい、当然だと思うことです。
では、いってらっしゃい!